普及啓発のHow to~セミナー・ワークショップの作り方~

今回からは「普及啓発の手法」について紹介していきます。

世の中にはいろいろな企画がありますが、その中でも「あるテーマを多くの人に伝えたい」「社会を少しでも良くしたい」といった想いから生まれる企画も多いですよね。

そんなとき大切なのが、誰に・どんな目的で・どう伝えるかをしっかり考えること。そして、その目的を伝えるための“手法”を工夫することも欠かせません。

シリーズ第1回の今回は、セミナーやワークショップの作り方を見ていきましょう。

目次

1. セミナーとワークショップの違いって?

まずはそれぞれの特徴を整理してみましょう。

セミナー:あるテーマに興味を持つ人に向けて、知識や情報を伝える企画
ワークショップ:参加者が主体になって考え、体験する企画

たとえば、「気候変動について専門家が講義をする」 場合は、”セミナー”、「地域の生き物を守るために、参加者がアイデアを出し合う」場合は、”ワークショップ”といえます。

どちらも「伝える」「広める」ことを目的にしていますが、進め方や関わり方が少し違います。

2. セミナー・ワークショップの作り方

ここからは、セミナーやワークショップを企画する流れを順番に見ていきます。

① テーマ・ターゲットを決める

まずは「誰に何を伝えたいのか」を明確にします。

どちらを先に決めても構いませんが、テーマとターゲットが決まらないと内容が定まりません。

例えば、テーマは、「地域の気候変動への適応」、ターゲットは「高校生や大学生など若い世代」のように決めることができます。

② 開催場所・日時を決める

次に、実施場所や日時を決めます。特に、実施形式を、対面かオンラインか、どちらにするのかは、内容や集客の観点から、どちらが効果的なのかを考えましょう。

例えば、体験や交流を重視したいときは対面、遠方の人など、場所を問わず多くの方が参加しやすくしたいときはオンライン、といった決め方もあります。

また、日時は準備・広報の期間や参加者が集まりやすい時期を考慮して設定します。

③ 具体的な手法を決める

テーマやターゲットに合わせて、どんな形で伝えるかを考えます。「しっかり知識を伝えたい」 時は、セミナー形式、「みんなで意見を出し合ってテーマについて深めたい」時は、ワークショップ形式とすることが多いでしょう。

セミナーなら講演時間・質疑応答の時間配分を、ワークショップなら話し合うお題で具体的に何を話してもらうのかや、進行方法も考えましょう。

④ 金額を決める

セミナーやワークショップを無料で行うか、有料にするかを検討します。有料にする場合は、内容や対象者に見合った金額を設定しましょう。特に、参加者が持ち帰れるもの(資料や作品など)がある場合は、有料に設定されているものを多く見受けます。また、そのような場合ではなくとも、「参加費を払う=本気で学びたい人が集まる」というメリットもあります。

⑤ 集客を行う

せっかく企画しても、来てもらわないと始まりません。

SNSを使った発信のほか、ターゲットに応じてポスター・メール・口コミなども活用しましょう。

「誰に参加してほしいのか」を意識して、最適な方法を選ぶのがポイントです。

⑥ 実施する・⑦ 振り返り

準備ができたら、いよいよ本番です!

当日は予想外のことも起こるかもしれませんが、まずは準備してきたことを大切に、楽しみましょう。

実施後は、参加者アンケートやスタッフの意見をもとに振り返りを行いましょう。

次回のセミナー・ワークショップ作りにに向けて、改善点をメモしておくと役立ちます。

3. 事例紹介:大学1年生向け企画づくり講座

最後に、エコ・リーグで過去に実施したセミナー・ワークショップの例を紹介します。

項目内容備考
ターゲット新しい企画を作ってみたいと考えている大学1年生(5名程度)
内容1人で企画書を作れるようになる
具体的な手法・5回程度の連続参加型
・企画作りに関する知識提供(セミナー)&マンツーマン方式での企画作り体験(ワークショップ)の複合型
開催場所対面方式マンツーマンで行う形式・オンラインより参加者に意図を伝えることができる等の理由で対面方式に。
日時5~7月大学生になりたてで新しい事を始めたいと考えている人に、すぐにでも動き出せる一歩を踏み出してほしいと考え、早めの時期設定に。
参加費有料大学1年生をターゲットにしており、そこまで高い金額は設定しませんでしたが、有料で参加していただくことで、より強い想いで企画作りを学びたい人を集客できたらという経緯で設定しました。
集客口コミ過去に別の企画へ参加していただいた人等つながりのあった人達から後輩を紹介いただくという形式で、口コミを中心に集客を行っていました。
振り返りアンケートの実施次の企画を実施する際に活用できるようにしました。

おわりに

セミナーやワークショップは、「人に伝える」「巻き込む」ための基本的な手法です。
最初は規模が小さくてもOKなので、身近なテーマや解決したい課題について、少人数で始めてみましょう。

企画を通して人とつながり、想いを共有することが、普及啓発の第一歩です。
あなたらしいスタイルで、伝える場づくりを楽しんでみてください。

※この記事は、一般社団法人NatureLit JapanNPO法人エコ・リーグとの共同著作物です。

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この記事を書いた人

「あなたが主役の道しるべを創る」をビジョンに掲げ、環境問題に「関心はあるけれど、どう行動したらいいかわからない」人が一歩を踏み出せる道しるべを、一緒に創る環境教育NGOです。環境問題を共に「考え、つながり、行動する場」をつくり、新たな環境アクションのかたちを模索することをミッションとしています。

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