あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします!
世の中にはさまざまな企画がありますが、その中には「あるテーマをいろいろな人に伝えたい」「社会をよくするために、周りの人を巻き込みながら行動していきたい」といった想いから生まれているものも少なくありません。
企画を作る上で大切なことは、「誰をターゲットに」「どんな目的」で実施するのかを明確にすることです。そして、その目的をきちんとターゲットに届けるための“手法”を考えることも、とても重要になってきます。
普及啓発のHow toシリーズの最終回となる今回は、「身近な人を巻き込む企画・アクション例」について紹介します。
1.イベントを活用した企画・アクション
皆さんの身の回りでは、学園祭や地域イベントなど、身近な人たちが参加するイベントが開かれていると思います。こうした場は、普及啓発の企画を実践するのに、とても良いフィールドになります。
企画例①:ブース等の展示
部屋を借りて展示をする方法は一見ありふれているように見えますが、「身近な人に直接伝える」という意味では、とても効果的な手法です。どうすれば周りの人にきちんと伝わるかを考えながら、内容を工夫してみてください。イベントによっては、ブース展示を公募しているものもあるので、そこで展示することも1つの方法です。
企画例②:ショーの開催
ごみ分別をテーマにした企画で、戦隊モノのアクションショーを行っている事例を見かけたことがあります(篠原談)。アクションショーのように動きのあるショーは人の目を引きやすく、自然と多くの人が集まります。
台本を考えたり、ショーに使う小道具を準備したりと手間はかかりますが、その分、周りの人を巻き込みながら伝えられる、とても魅力的な方法です。
2:日常での行動を想定した企画・アクション
日常の行動に寄り添った企画を考えることで、「知って終わり」ではなく、すぐに行動につなげることができる可能性が生まれます。ひとつひとつは地味に見えるかもしれませんが、積み重なることで大きな変化につながっていきます。
企画例①:プリンター横の古紙回収ボックスの設置
プリンターでミスプリントした時に、すぐ隣に古紙の回収ボックスがあることで、リサイクルに回る確率がぐっと上がります。普段の行動をよく観察したからこそ生まれた、とても効果的な例です。
企画例②:放置自転車への対策
様々な地域で問題となっている放置自転車。よく「放置しないでください」といった貼紙等をみかけますが、放置自転車がなくならないことも少なくありません。しかしこの貼紙の文面を「自転車捨て場のためご自由にお持ちください」といった内容に変更したところ放置自転車がなくなったという事例があります。
ちょっとした言葉の工夫だけで、人の行動が変わることを教えてくれる、面白い例だと思います。
3:相手が自発的に行動する企画を考えるために
先ほどの放置自転車の例は、「相手が自分から行動したくなるように設計する」ことで成功した企画でした。
この「相手が自発的に行動するような意思決定に導く」効果を「ナッジ理論」と呼ばれます。ナッジ理論は、相手に無理やり行動を強制するのではなく、自然と良い選択をしたくなるように後押しするアプローチです。
厚生労働省や環境省等でもナッジに関する情報が紹介されており、企画づくりに役立つフレームワークとして「EAST」という考え方がよく使われています。「EAST」は、行動を簡単にする(Easy)、魅力的にする(Attractive)、社会的だと感じさせる(Social)、適切なタイミングで促す(Timely)の4つの頭文字を合わせたものです。これらの視点を意識することで、身近な人を巻き込む企画は、ぐっと実践しやすくなります。
| Easy | 行動の難易度を下げる |
| Attractive | 魅力的な選択し用意する |
| Social | 社会的な有働と意識させる |
| Timely | 適切なタイミングで行動を促す |
これまでさまざまな観点から、普及啓発の企画・アクション例を紹介してきました。今回でこのシリーズはいったん一区切りになります。たくさんの手法があるからこそ、「誰に伝えたいのか」「どのくらいの規模で届けたいのか」を整理しながら、自分の企画に合った方法を選んでみてください。
あなたらしいやり方で、身近な一歩から始めてみてもらえたら嬉しいです。
※この記事は、一般社団法人NatureLit JapanとNPO法人エコ・リーグとの共同著作物です。
