イベント概要
イベント名:行動変容を促すコミュニケーションの検討(「ネイチャーポジティブナショナルフォーラム 〜 山・里・川・海での挑戦と協働 〜」の分科会として実施)
日時:2026年1月31日(土) 15:00~16:30
主催:一般社団法人NatureLit Japan(NLJ)
形式:東京大学弥生講堂会議室
内容:ネイチャーポジティブを達成するためには、多くのステークホルダーによる協働が不可欠です。その鍵のひとつとなるのがコミュニケーションですが、現場では情報発信が一方向にとどまり、「伝えているものの、伝わっていない」という課題も少なくありません。そこで、行動変容につながるコミュニケーションとは何かを、伝えることを仕事としているプロから聞き、今後のコミュニケーションワークを再考してもらう機会としました。
関連ページ:「行動変容を促すコミュニケーションの検討」を開催します!

当日のプログラム
講義
はじめに、分科会の導入として、矢動丸(NLJ)より、なぜ「ネイチャーポジティブの達成」においてコミュニケーションや行動変容が重要なのか、という点を昆明・モントリオール生物多様性枠組の決議内容や、国際的な報告書などを踏まえ説明をしました。
次に、小坪さん(朝日新聞)から、「メッセージはどういう時に伝わるのか」という視点からお話いただき、事例も含めた「伝わる工夫」や、誰も不正解にならないクイズ、伝わるためには「聞く」ことも大切である等が紹介されました。また、「心理的安全性の確保」が重要であることも強調されていました。
続いて、中田さん(一般社団法人ジャパン・クライメート・アライアンス)からは、「「良い内容だったら伝わる」の先を考える」という視点からお話をいただきました。伝えるから伝わるにしていくためには「設計」が大事であること、また、「誘われ待ち」の人が多いということ、次に繋ぐ機会を用意することが大切であることなどが紹介されました。
最後に、真山さん(NPO法人那須高原自然学校)からKP法(紙芝居プレゼンテーション法)を用いて、自然ガイドという現場の視点から、コミュニケーションを促す行動変容についてお話いただきました。情報が相手にとってどのようなものなのか、提供ではなく触発するものとして活用すること、体験や行動を通して共有するのが重要であることなどが紹介されました。また、コミュニケーションツールの体験として、ミニワークを取り入れるなど、参加者が積極的に参加できる場づくりをしていただきました。






パネルディスカッション(質疑応答)
矢動丸(NLJ)がファシリテーターを務め、参加者からの質問に答える形で進行しました。Slidoというインタラクティブツールを活用し、参加者から匿名かつリアルタイムで質問を打ち込んでもらい、それらをパネリストの方に回答していただきました。参加者からは、「結局何をしたら良いのか?」「相手に対話をする姿勢がない場合はどうしたら良いか?」「行動変容を持続するための工夫は?」など、様々な質問が投げかけられました。
おわりに
コミュニケーションや行動変容をテーマに分科会を開催しました。35名程度の方が参加され、終了後に声をかけてくださった参加者の方から「目からウロコだった」「今後の参考になった」とのお声をいただきました。
ネイチャーポジティブを達成するためには、現場での活動や科学的知見の確保、制度の設計、資金の課題など、様々なことが必要です。その中でも、コミュニケーションはそれらをつなぐものであり、補助的なものではなく、必要不可欠な土台であると考えています。今後も、コミュニケーション法や行動変容をテーマにしたイベントなどを開催していければと思っています。
※本分科会の内容を「ネイチャーポジティブナショナルフォーラム 〜 山・里・川・海での挑戦と協働 〜」の全体会で報告しました。報告資料はこちら
