Green Future Makers(GFM)は、「環境問題に関心はあるけれど、何から行動を始めたらいいかわからない」ユースのために設計された、実践型の能力養成プログラムです。
気候変動、生物多様性、プラスチック汚染など、複雑でスケールの大きい環境課題に対して、知る → 考える → 計画する → 行動するというプロセスを段階的にサポートし、自分自身の関心や課題意識を「具体的なアクション」に落とし込むことを目的としています。
2025年度の実施概要
プログラムの流れ
事前学習として、環境分野の専門家によるオンラインウェビナーを実施します。
各回30分程度の講義形式とし、ワークショップに向けた共通理解づくりを目的としました。
2025年度は、IGES(公益財団法人地球環境戦略研究機関)と共催の形で、以下のテーマについて、国際動向を交えながら基礎知識を学びました。
- 地球が直面する「3つの危機」
- 気候変動
- 生物多様性
- プラスチック汚染
- 持続可能な社会に向けた行動変容
ウェビナー受講者の中から、希望するユースを対象に、半日間のオンラインワークショップを実施しました。
ワークショップでは、オーストラリアのNGO “Ozgreen”が開発した「Youth Leading The World」をベースに、日本の文脈に合わせてアレンジした独自のワークシートを使用しました。
ワークショップは、以下の4つのステップを通じて、思考を深めました。
Focus:自分が向き合いたい課題は何か
Vision:どんな未来を目指したいのか
Change:そのために必要な変化は何か
Action:これから半年間、どんな行動を取るのか
アクションプランの作成後は、ブレイクアウトルームでの発表・対話を通じて、参加者同士が学び合う場も大切にしました。
Green Future Makersでは、「計画を立てて終わり」にしないことを重視しています。
本プログラムでは、ユースが作成したアクションプランを社会に向けて発信する機会を設けています。
2025年度は、IGESが毎年主催する「持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)」の「環境・サステイナビリティ分野における、若者の意味ある参画」をテーマにしたセッションにおいて、本プログラムに参加した3名のユースがアクションプランの発表をしました。
発表前には、個別のオンラインサポートを通じて、当日の資料作成や内容のブラッシュアップを行いました。
当日は、聴衆と発表者が直接対話できる双方向型の設計とし、その後のつながりや、アクションの発展につながる場として活用されました。
Green Future Makers 1期生
森山 遥月さん(国際教養大学 国際教養学部 学生)
アクションプランの内容
秋田市内の海水浴場におけるプラスチック問題への対処とビーチクリーンプロジェクト
関連するURLやサイトなど
所属グループInstagram:AIU環境クラブ ビーチクリーン班
参加してみた感想
ウェビナーからワークショップ、ISAPでの登壇と、段階を踏まえてサポートをいただきながら、自分で設定した課題の解決に向けてアクションプランを実践しました。環境問題に興味はあったものの自ら行動を起こすことができていなかった私にとって、自分を成長させ、また実践の難しさや今後の課題に気づくことのできたとてもありがたい機会でした。学んだことをこれからの活動に活かしていきたいと思います。
山﨑 泰士さん(長野県長野高等学校 学生)
アクションプランの内容
環境にやさしい行動は「我慢」ではなく、ポジティブなものであるというイメージを広げるため、簡単にできる取り組みと、それによって得られる自分へのメリットを併せて発信する。SNSで友達に伝えたり、YouTubeでの発信を行う。
関連するURLやサイトなど
運営チャンネル:みんなのエコ教室
コンテスト受賞作品:ゼロカーボン動画コンテスト2025 【ゼロカーボン、サイコー!!】岡谷酸素賞
参加してみた感想
環境問題の正しい知識を身につけたいと思ったのをきっかけにこのプログラムに参加しました。アクションプランを考える中で、自分の思いや、やりたかったことを言語化したり、またISAPではさまざまな方からフィードバックを得たりと、貴重な経験をさせていただきました。その後はショート動画のコンテストで受賞するなど、確実に一歩を踏み出すことができています。これからも発信活動にますます力を入れていきたいと思います。
宇佐 碧さん(Global Shapers Yokohama hub)
アクションプランの内容
自然(特に森)を保護しながらも、自然に日常的に触れパワーをもらえるようなきっかけづくり。観光地へのツアーや都市の中での自然探索を想定
関連するURLやサイトなど
所属先Web:Global Shapers Yokohama hub
参加してみた感想
アクションプラン記載のプロジェクトをずっと始めたいと思っていたもののなかなか一歩を踏み出せなかった自分にとって、「環境」について体系的に学び、その後アクションプラン策定から国際会議での発表まで一貫してアレンジいただいた本プログラムはとても有り難かったです。アクションプランを発表した場でネットワークを広げることができ、そこで出会った他自治体や団体の方々と現在一緒に活動させていただいております。本プログラムがなければ考えられなかった機会であり、重ねて感謝しております。
主催・共催
主催
一般社団法人NatureLit Japan(NLJ)、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
共催
一般社団法人 Change Our Next Decade(COND)、一般社団法人 日本環境教育学会