【前編】「環境問題」に貢献できる仕事ってなにがある??〜組織・企業で仕組みを動かす編〜

「環境のために何かしたいけれど、何から始めたらいいのだろう?」

「稼げないイメージがあるから、結局違う仕事にいくべきなのかな??」

「何か経験を積まないとそういう仕事には就けないんでしょ?」

そう考えたことはありませんか?

もしあなたが「仕事」としてサステナビリティに関わりたいと考えているなら、その選択肢は驚くほど多岐にわたります。

この記事では、あなたが「仕事として」サステナビリティ分野に関われるよう、「未経験からでも目指せる」環境問題に貢献できる仕事を前編・後編に分けてまとめました。

前編では、「会社に入る」「国や自治体の組織の一員になる」という、既存の大きな組織の仕組みを活かして環境に貢献する働き方をご紹介します。

1. 会社に入る(民間企業)

民間企業の専門性を活かしたり、企業経営の根幹にサステナビリティを組み込んだりする働き方です。現在のビジネスシーンにおいて、最も需要が急増している領域でもあります。

  • 環境コンサルタント
    • 企業や自治体に対して、省エネ対策や再生可能エネルギーの導入、環境分野の情報開示などを提案し、持続可能な経環境に関する専門知識だけでなく、課題を整理し、相手と一緒に解決策を考える力も活かせます。
  • 環境アセスメント調査員
    • 道路やダム、工場などの開発事業が、周囲の自然環境や生態系にどのような影響を与えるのかを事前に調査・予測・評価します。必要に応じて、環境への影響を小さくするための対策も検討します。
  • サステナビリティ・環境配慮型ビジネス
    • 環境配慮を重視する企業では、サステナブルな製品の開発やマーケティング、広報、事業企画など、さまざまな職種から環境問題に関わることができます。
  • 企業のサステナビリティ推進部
    • 企業のESG(環境・社会・ガバナンス)対応を担う中核部署です。脱炭素目標の設定、非財務情報の収集・管理、サステナビリティレポートの作成、社内各部署との調整など、企業全体を動かす役割を担います。
  • 環境配慮型アパレル・メーカー勤務
    • サステナブル素材を使用した商品の企画や、環境に配慮したブランド戦略、エコキャンペーンなどに携わります。ファッションやものづくりが好きという興味を、環境への取り組みにつなげることもできます。
  • 動物園・水族館・植物園の飼育・展示関連の仕事
    • 動物や植物の飼育・管理だけでなく、展示や教育プログラムなどを通して、来園者に生物や自然環境の魅力を伝えます。施設によっては、希少種の保全や繁殖、調査研究などに取り組んでいる場合もあります。アルバイトなどから現場経験を積む道もあります。

2. 国や自治体の組織の一員になる(公務員・公的機関)

環境問題は、企業だけでは解決できない課題も多くあります。そこで重要になるのが、国や自治体などの公的な立場から環境政策や自然保護を進める仕事です。

  • 環境省(自然保護官など)
    • 国立公園の管理や自然環境の保全、野生生物の保護、外来種対策、エコツーリズムの推進などを担います。地域住民や自治体、民間企業など、さまざまな主体と連携しながら自然環境を守っていきます。
  • 農業技術者(公務員)
    • 国や自治体において、農産物の生産性向上や品種改良、農業技術の研究・普及、土地基盤の整備などを行います。持続可能な農業や地域の環境保全にも関わることがあります。
  • 森林官
    • 国有林の保護・管理を担当し、森林の調査や適切な伐採計画の立案、森林資源の管理などを行います。森林の生態系を守りながら、森林資源を持続的に利用していくために重要な仕事です。
  • 青年海外協力隊(JICA海外協力隊)
    • 国際協力機構(JICA)が実施する国際協力の制度です。環境教育や農林業、地域開発など、さまざまな分野で現地の人々と協力しながら課題解決に取り組みます。海外で環境問題に関わりたい人にとって、一つの選択肢になります。

参考情報

青年海外協力隊(JICA海外協力隊)の2026 年秋募集(長期派遣)は、2026 年 9 月 2 日(水)~ 2026 年 10 月 2 日(金)で募集が予定されています。募集要項や要請情報は2026 年 8 月 26 日(水)に公開されることが予定されています。
詳しくは:https://www.jica.go.jp/volunteer/application/

まとめ

企業や公的機関の中で働くメリットは、「大きな資金や組織の力を動かして、社会に広く影響を与えられること」です。「ビジネスの力で環境を変えたい」「制度や政策からアプローチしたい」という方は、ぜひこれらの選択肢を視野に入れてみてください。

これまで、「環境分野に興味はあるけれど、こうした仕事は中途採用が中心なのでは?」「環境分野で働けたら嬉しいけれど、キャリアが特殊すぎる気がする」「環境に関わる仕事をあまり見かけないから、まずは別の興味のある仕事に就こう」といった声を聞くこともありました。
だからこそ、環境分野にはさまざまな関わり方があり、新卒からでも環境に関わるキャリアを築けるということを、この記事を通して知っていただけたら嬉しいです。

後編では、「資格・学位」「非営利団体」「起業・フリーランス」など、独自の専門性やアイデアを武器にする働き方をご紹介します! 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

NatureLit Japan Contributing Writer。

普段は民間企業に勤務する社会人。大学時代には、海外でのフィールドワークや環境系イベントの運営など、さまざまな形で環境活動に携わってきた。
環境に関心がありながらも、環境分野で働くことへの経済的・キャリア上の不安からその道を諦めてしまう人が多いことに問題意識を感じている。