【開催報告】NatureLit Japan 1周年記念イベント「環境活動のはじめの一歩の踏み出し方」を開催しました!

イベント概要

イベント名:NatureLit Japan 1周年記念イベント「環境活動のはじめの一歩の踏み出し方」
日時:2026年4月26日(日) 13:00~14:30(14:30〜15:00にて希望者交流会)
主催:一般社団法人NatureLit Japan(NLJ)
形式:Zoomによるオンライン形式
内容:1周年記念イベントとして、オウンドメディア記事や生物多様性の日のイベント、Green Future Makersなど、これまでNatureLit Japanの事業を一緒に進めてきた方をお招きし、発表やパネルディスカッションを通して、「環境活動ってどうやって始めるの?」という疑問にお答えする機会としました。
関連ページ:NatureLit Japan 1周年記念イベント「環境活動のはじめの一歩の踏み出し方」を開催します!

当日のプログラム

初めに、堀江正彦様(国際自然保護連合日本委員会顧問/元外務省 地球環境問題担当大使)より、お祝いのコメントをいただきました。

登壇者による発表

 はじめに、篠原さん(NPO法人エコ・リーグ)から、NatureLit Japan(以下NLJ)とどのように関わってきたかについて、お話をいただきました。篠原さんはNLJから依頼を受け、環境活動を起こすためのHow toに関する記事を執筆していただきました。記事を執筆する上で、内輪の文章になりすぎないことやイメージしやすいように具体例を用いることなどを意識されているとのことでした。

 続いて、谷口さん(一般社団法人Change Our Next Decade(以下COND))から、イベントを企画する際に意識していることについて、お話いただきました。そこでは参加者に「何を持って帰ってほしいか」を決めることで、開催場所や登壇者の選定などを検討する際に、大切にしたい軸がブレることなく進めることができるというお話しがありました。またイベントにて団体外と協働する際には、「何かをお願いする形」でタスクを請け負ってもらうことで、イベント終了後も継続的に関わり続けることできるということを実感されたとのことでした。

 最後に、福田さん(公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES))からは、教育という共通項からNLJと共にどのような活動をしているか、についてお話いただきました。NLJと協働で行ったGreen Future Makersについては、一方的に情報を提供するだけでなく、参加者が活動の実践に向けステップアップできるように、ディスカッションの時間や様々な年代の人と対話する時間を設け、参加者と双方向にコミュニケーションを取ることを重視したというお話をいただきました。

パネルディスカッション

 パネルディスカッションでは、初めに環境活動を始めたきっかけや団体の見つけ方について、登壇者それぞれの経験が共有されました。福田さんは海外の大学院留学とコロナ禍が重なり、日本でできるインターン先を探す中でIGESを見つけ、そこから環境分野に縁ができたとのことでした。篠原さんは、もともと生き物が好きだった延長で環境系の大学に進学し、先輩の紹介で大学1年からNPO活動を始めたとのことでした。また、谷口さんは大学サークルではなく本格的な活動を求め、自らインターネットで検索して情報を集める中で、CONDの名前を聞いたことがきっかけとなって活動に参加することを決めたそうです 。

 次に新しいことに挑戦する際の不安への向き合い方についても議論が及びました。この問いに対し、谷口さんは理想の姿を固定しすぎず「失敗してもいい」という気持ちで臨んでいると述べました 。福田さんは、仕事を辞めて進学する際には不安があったものの、テーマが変わっても業務の本質は変わらないと気づいたことで不安が和らぎ、知識は後からついてくるという考えに至ったと振り返りました 。また、仕事とNPO活動の両立については、篠原さんは平日は本業、休日はNPOと明確に切り分け、本業のコミュニティだけでは得られない経験や刺激を活動から得ていると説明しました 。

 また、会場の参加者から寄せられた「良かれと思った行動が逆に環境破壊を招いてしまう矛盾をどう防ぐか」という問いに対しては、専門的な知見からの意見交換がなされました 。篠原さんは、矛盾は起こり得ると割り切って事後に取り返す姿勢や、自身の引き出しを広げて多様な知識を持つことの重要性を指摘しました 。福田さんは、施策のトレードオフを研究的アプローチで事前に調査することや、教育などの特定分野では専門家の知見を尊重することの必要性を強調しました 。谷口さんも、常にメリットとデメリットのリスクを考え続けるしかないと述べ、モデレーターの矢動丸が、IPBESでも同様の議論があり、報告書も出ているため、問題を回避する努力と事後対応、そして他者との振り返りが不可欠であるとまとめました。

 最後に、これから行動を起こす人々に向けて、谷口さんからは「失敗してもいいので、まずは小さいことから行動を起こしてみる」、篠原さんからは「自分のやりたいことを具体化し、少しでも興味に引っかかることから行動する」、そして福田さんからは「いつから、だれでも、どんな形でも、思い立った時にできる範囲で始めればいい」というエールが送られ、ディスカッションは締めくくられました。

(報告ページ作成協力:一般社団法人Change Our Next Decade

おわりに

 今回、NatureLit Japan 1周年記念イベントとして、「環境活動のはじめの一歩の踏み出し方」をテーマにオンラインでイベントを実施しました。バックグラウンドの異なる登壇者の方から、どのように環境活動を始めたのか、と言う経験や、これから始めたいと思っている方へのメッセージをいただくことができ、主催者としても学ぶことが多い時間となりました。

 終了後、参加者の方から、「改めて環境に対するアクションについて考えることができてとても良い機会だった」「環境問題初心者や転職を考えている方の参考になりそうな内容だった」等のお声をいただきました。一方で、「登壇者の方が経験豊富で少々レベルが高いと感じた」や、「一歩を踏み出した後にどう継続するかについても知りたい」などのお声もいただいたため、今後のイベントや場づくりの参考とさせていただきたいと思いました。

関連イベント

応援してくださるみなさまへ

NatureLit Japanが2026年5月で1周年を迎えました!
「環境活動やってみたい」を「できる」に変える活動を、2年目も続けたいと思い、バースデードネーションを実施中です。

2年目を迎え、今後の活動を安定して続けていく上で重要なタイミングでもあるため、共感いただける方は無理のない範囲で応援いただけると大変心強いです。

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この記事を書いた人

1993年生まれ。千葉大学園芸学研究科博士後期課程単位取得退学。博士課程進学時にIUCN日本委員会で勤務を始め、生物多様性条約(CBD)に関する情報収集・発信やユースの参画促進を担当。その後、生物多様性保全に本気で取り組む日本のユース団体「Change Our Next Decade(COND)」を立ち上げ、2023年まで代表を務めた。以降は、日本環境教育フォーラム(JEEF)臨時職員を経て、日本環境教育学会国際交流委員会(北米窓口・若手参画促進担当)での活動や、アジアの環境教育に関する英文ジャーナル『Environmental Education in Asia』の共同編集長も務める。
2024年12月には、環境アクションに挑戦する人を支える団体「NatureLit Japan」を設立。2025年度日中韓環境教育ネットワーク国内委員、 IUCN Task Force on Nature-based Educationメンバー。また、2026年に開催される第13回世界環境教育会議(WEEC)のユースリーダーズ委員会の東アジア代表に選出された。これまでに、環境イベントやワークショップの企画・実施、ユースを対象としたトレーニングプログラムの運営、CBDに関する国際動向の発信などを幅広く実施。国内外での講演経験も多く、次世代と共に「意味のある変化」を生み出し、持続可能な未来を描くことを目指している。