「環境活動を始めたいけど、どうしたら良いのかわからない」という方におすすめなのが、環境系のニュースを活用することです。
環境系のニュースは、「行動」に移すためのヒントをたくさん得ることができる重要なツールなので、「なるほど」で終わるのはもったいないです。小さくても構わないので、行動に繋げていくことに活用していきましょう!
でも、気候変動や生物多様性の損失、プラスチック汚染問題など、環境問題に関するニュースは多くある中で、自分が何をしたら良いのかを考え、実際に行動に移すことは簡単なことではありません。
「環境に関するニュースはよく目にするけど、結局どうやって行動につなげればいいのかわからない」。そんな風に思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は、環境問題に関するニュースや事例を単なる「知識」で終わらせず、具体的に「行動」につなげていくための3つのステップを解説します。
NLJのXやnoteでも環境系のニュースを随時紹介していますので、ぜひそちらも合わせて活用してみてくださいね!
ステップ1:興味があると感じたニュースをとにかく保存する
まずは「環境問題のうち、どんな分野が自分の興味に合うのか」を見極めましょう。環境問題は多岐に渡るため、目移りしてしまいがちです。
そこで重要となる最初のステップは、直感的に「これは気になる!」と思ったニュースを保存・収集していくことです。この時、ニュースを読む段階で書かれている内容を完璧に理解しようとする必要はありません。
💡Tips:具体的なアクション
• X(旧Twitter)で気になったニュースを保存する。
• 新聞社のWebサイトやニュースアプリで興味を引いた記事をクリッピングする。
• 「環境」「気候変動」「生物多様性」などのキーワードをWebで検索して、気になった記事のタイトルをメモする。
保存をする際に、気になったニュースに「なんとなく気になった理由」を1行メモしておくと、自分が環境問題の中でもどのような課題に興味があるのかが見えやすくなります。
「なんとなく気になった理由」は、「見たことがない取り組みだった」「自分でもできそう」など、直感的に思ったことで大丈夫です。
また、ニュース記事を保存するときには、「この記事は自分の関心がある分野に合っているか?」と悩む必要はまったくありません。
どんなに些細な興味でもOKなので、とにかくたくさんの記事を保存してみましょう。また、最初のうちは、1週間に1記事でもいいので、とにかく継続して集めてみましょう。慣れてきたら3日に1記事、1日1記事、と徐々に集めるペースを上げて習慣化してみましょう。
この時、記事の内容を深く理解しなくても、「面白そう!」「興味がある!」と思ったニュースをたくさんストックしておくことで、次のステップに進みやすくなります。
ステップ2:ニュースを分解して行動のヒントを探す
ステップ1で保存したニュースの中から、特に「興味がある!」と感じた記事を1つ選び、「小さな問い」を使って、分解してみましょう。
こうすることで、具体的な問題を見つけ、自分の行動に繋げるためのヒントを得ることができます。
💡Tips:ニュースを分解するための「小さな問い」
・問題点:何が問題とされている?
・解決策:解決のために取組んでいることは?
・実施者:この取り組みを実施しているのは誰?
・キーワード:ニュースから読み取れる単語を2〜3個抜き出そう。
ニュースの中には、「問題点」と「実施者」のみが書かれ、「解決策」が書かれていないことも多いです。そのような場合は、「どのように解決ができるか」を考えたり、調べたりしてみましょう。
また、環境系のニュースの中には、専門用語やデータがたくさん出てきて難しく感じるものも多くあります。そのため、ニュースを読む中でわからない単語が出てきた場合は合わせてメモをして、その都度調べるようにしましょう。
ステップ3. 自分にできる行動を考える
分解したニュースから、環境問題が抱える課題や解決策、関わっている人から、キーワードがだんだんと見えてきたと思います。このキーワードを使って、自分にもできそうな小さなアクションを考えてみましょう。
例:小さなアクション
• 学んだことをSNSで共有する。
• プラスチックゴミ削減の話を見て、マイボトルやマイバッグを持ち歩くようにする。
• 海洋ゴミのニュースを読んで、近くのビーチクリーン活動を探して参加する。
考えてみたアクションから、実際に行動に移してみましょう。ポイントは、「これならできそう」と思えることを1つだけ選び、すぐに始めてみることです。
難しそうなことや1人ではできなさそうなことを無理にやる必要はありません。スモールステップで1歩を踏み出すことが1番大切です。
環境ニュースを行動のきっかけにしよう
環境系のニュースは知識をつけたり、情報を得るだけではなく、少しの工夫で「行動のきっかけ」に活用することができます。自分の「興味の軸」を明確にし、ニュースを分解して考え、自分に合ったアクションを見つけていきましょう。
ぜひ、今日からニュースを「環境に対する行動を起こすための材料」として活用してみてください!
やってみたい!と思った方は、この記事で紹介した3つのステップを、早速実践してみましょう。
※本記事は、2025年6月15日にnoteに公開した「環境ニュースの活用法 〜行動につなげるための3つのステップ〜」からの転記です。
